孤独の雨☔☔☔
この話は、新たな宇宙猿の登場の物語です。
樹(いつき)は、穴倉の底で、孤独の雨に降られながら、一人勉強し、発信を続けていた。
来る日も、来る日も、反応がない。
誰かに見つけて欲しい。
資格を取ったら、何か変わるかも知れないと思った。
資格を取った。
データ解析士
変わらない。
野菜栽培士
変わらない。
統計士
変わらない。
簿記三級
変わらない。
プログラミングを学習して、天気サイトを作ったが、
変わらない。
セルフ出版して、SF小説を書いたが、
変わらない。
何をしても、変わらなかった。
けれど、孤独の雨は降り続いた。
それでも、14年目の勉強を続けた。
来る日も、来る日も、孤独の雨は降り続いた。
穴倉の中は、孤独でいっぱいになった。
けれど、費やした年月が膨大過ぎて、引くに引けなくなっていた。
自分のクソみたいな人生が、誰かの役に立てたらいいなとも思う。
孤独は、心を蝕んでいった。
やがて、孤独の雨は、穴倉からあふれ出し、世界を孤独の海で覆った。
人々は、つながりを求め、愛を渇望し、救いを求めた。
樹は、世界を孤独の海に沈める程の力を持っていた。
そこに、最天の神が、ご降臨された。
「そなたの孤独、しかと受け止めた。」
誰かに見つけてほしかった。
救ってほしかった。
孤独の涙で、世界は溢れた。
やがて、穴倉から虚無の芽が出て、世界樹となり、世界を虚無の光で照らした。
世界中が、孤独と虚無で包まれ、人々は、なぜこのような事が起こっているのか、原因を探し始めた。
発信源を探していると、一つの大きな水溜まりにたどり着いた。
これが人の心なら、深さなど解らない。
潜っていくと、即身仏となっている、パソコンの前で独り祈りを捧げている樹の姿があった。
千年の孤独の祈り、人々はそう名前を付けた。
ここが、発信源だったのか。
これはもう人ではない、どうすればいいのか。
人々は、差別や偏見で孤立をさせたことを悔やんだ。
このお方の呪い、もはや止められぬ。
人々は、絶望の淵に立たされ、血の涙を流した。
絶望の絶頂に立たされた人々の前で、即身仏が輝き始めた。
即身仏は、中心から輝きだし、眩い光と共に、弾け飛んでいた。
それは、閃粒子への進化だった。
彼もまた、宇宙猿だったのだ。
続く…
上記の物語は、新作小説【進化と言う名の病 千年の孤独編】の序章です。
まだ書き始めですが、千年の孤独編も書き上げたいと思います。
現在、Amazonで発売中の【進化と言う名の病 統合失調症を発症した気象予報士の物語】は、
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<内容紹介>
統合失調症を発症した、気象予報士の物語です。
主人公の神成楓に届いた、謎の一通のメール。
書かれていたのは、「宇宙猿の教授」。
差出人も良く分からないまま、月日が流れると、楓は統合失調症を発症していた。
楓は長きに渡る闘病生活の末、訓練を重ねることで、遂に超覚醒してしまう。
「天才と分裂病の進化論」という本があるように、この本でも統合失調症を進化と捉えています。
統合失調症を発症すると深い絶望に襲われますが、進化というと希望の光が見えます。
楓は統合失調症を超越し、超越型分裂障害へと進化していく。
そして楓は、宇宙猿になった。
謎の新人類 宇宙猿‼とは、一体何なのか⁈
本書はフィクションとして、お楽しみください。
この作品は「進化した」と断言するためのものではなく、
「これは進化なのか?」という問いを読者に投げかけるためのものです。
私は統合失調症を発症してから、19年が経ちました。
気象予報士が無駄じゃなかったと思いたくて、散々もがき苦しみました。
しかし、長く苦しい日々でしたが、こうして無事出版出来ることが出来ました。
統合失調症で大変な思いもしましたが、こんな素敵な物語をプレゼントしてくれました。
悪いことばかりではないことに、気付きました。
私もこの小説の様になるように、これからも修行します。
本当に進化できるのか、ワクワクしますね。
さあ皆さん、次の時代へ、宇宙猿へと進化しましょう‼
新作小説【進化と言う名の病 千年の孤独編】の出版も、待ち遠しいですね‼️💓
世界を孤独の海に沈める程の力を持つ、樹の力とは一体⁉️
世界を孤独から救うのは、一体誰なのか⁉️
乞うご期待‼️